今回は『アフターコロナの留学事情』についてお届けします。
現在多くの海外の大学が秋以降そして来年もオンライン授業に切り替わると言われています。
一例として4年制大学では全米で一番規模の大きなカリフォルニア州立大学、カリフォルニア州立大学というのはカリフォルニア州内に10校あります。例えば UCLAとか UC San Diego とかいうUC~でおなじみの大学です。
カリフォルニア州立大学に通う77万人の学生はこの秋、キャンパスには戻らず全てオンラインで授業を受けることになりそうです。
もう一つの例としてイギリスの BBC News に記事が載っていたのですが、ケンブリッジ大学が来年2021年夏まで授業をオンライン化することを決定したようです。
ということは・・・
現在コロナウィルスの影響でロックダウン(都市封鎖)になってから一時的に日本に帰国している留学生もいると思いますが、そういう留学生たちはアメリカで言うとF-1ビザを維持しつつ日本でアメリカの大学のオンラインの授業が受けられるということです。
本来現地にいれば寮費や生活費、そのその他の費用がかかると思いますが、大学がオンラインの授業を提供している間はその部分のコストはかからないということです。
この先この状態がどのくらい続くか分からないですが単位を稼げるときになるべくたくさん稼いでおきましょう!!
海外の大学は必要単位数が取得できたと同時に卒業できるというメリットがありますのでサマーセッションなども利用しながら早く卒業できるように頑張ってみてください。
そしてこのあと2つご紹介するものは留学業界とアメリカの大学自体の運営に大打撃を与えるであろうというニュースが2つ入ってきましたのでご紹介したいと思います。
まず一つ目は現在のトランプ政権が留学生に発行しているOPT と呼ばれている practical ビザの発行の中止を検討しているというニュースです。
アメリカでは大学または大学院を卒業した人に与えられるOPTと呼ばれるpractical ビザがあるのですがこの発行を取りやめようという動きがあるようです。
これが実現してしまったら留学生にとっては大問題です。
なぜならば多くの留学生は卒業後にアメリカで仕事をすることを希望しています。
アメリカは就労ビザを取るのが大変難しいと言われていますがそれでも無事に大学や大学院卒業してopt を取得してその後に、取得は難しいとされていますが H-1ビザを取りその後グリーンカードを申請するというのが流れになっています。
ただし卒業しても practical ビザが取れないのであればアメリカへの進学はやめようという学生がこれから数多く出てくると思います。
これはアメリカの大学にとっても大変深刻な問題になりかねません。
なぜならばアメリカの大学の運営費というのは、留学生からの学費からまかなっている部分が多くあるからです。
ですので、留学生の数が激変して潰れる大学もこの先出てくる可能性があると思います。
最後に H-1ビザのお話です。H-1ビザというのは就労ビザのことなのですが、トランプ政権は H-1 ビザ保持者の最低賃金を25万ドルまでに吊り上げるというニュースが入ってきました。
これは何を意味するかというと外国人を雇用している会社がH-1ビザを発行してなおかつその人たちに一人ですね25万ドル、日本円にしたら2600万円ほどの年俸を支払わなければいけないことになります。
それがどうなるかというと優秀な外国人がいたとして雇用しようと思っていてもこの 最低賃金の規則があるために本来は採用したいけれども資金面で採用できないという企業がたくさん出てくるということになりそうです。
先ほどの OPTの話もこの H-1ビザの話も外国人の雇用を極力避けたいというのは今の政権の動きのような気がします。
ということでアメリカの大学の運営もそして企業の外国人に対する雇用に関してもこの先どうなるのかこれが本当になってくると気になるところではあります。
また新しいニュースが入り次第この件については引き続きお届けしたいと思います。